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朝市 友晴
02
scene
<進路指導室>
(進路希望調査を出しに来た主人公。ゲームをしながら寝落ちしている朝市に遭遇する)
<朝市先生>
「……おっと。主人公か。プリントを出しに来たのかな?」
<主人公>
「はい、先生寝て……、!!!!」
(起きた拍子に左耳がソファに擦れたのか、朝市の左耳のピアスホールから血が出ている)
<朝市先生>
「ああ昨日ピアスを引っ掛けて怪我しちゃってね。傷口が開いただけだから大丈夫。悪いけどティッシュを取って」
<主人公>
「は、はい!大丈夫ですか?すごく痛そうですけど」
(朝市はまるで痛くなさそうに笑う)
<朝市先生>
「痛いよ。すごく。多分一生痛い。どうしよう」
<主人公>
「(一度聞いたらしきりに痛いアピールしてくる……。
笑顔だし、案外元気そうかも。)そのうち良くなりますよ」
<朝市先生>
「主人公……冷たくない?優しくしてよ怪我人だよ」
(にこにこしながらそう言われ、面倒になった主人公はつい冷めた視線を向ける)
<主人公>
「…………大丈夫ですか先生」
<朝市先生>
「あれっもっと冷たくなったね?」
(主人公、改めて傷口を見る)
<主人公>
「(よ、よく見ると…傷が結構深い。これは相当痛いはずだ。なのに先生はなんでもなさそうな顔だ。ある意味、すごいかも…?)」
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