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夕暮 秋鷹

01

scene

<図書室>

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(主人公が図書館に入ると、男子生徒が本棚の下敷きになっていた。)

<男子生徒>

「そこのきみ!悪いけど助けてくれないかな?」

<主人公>

「だ、大丈夫ですか!?」

<男子生徒>

「ありがとう!ここからじゃ他の棚が見えないし、俺が動いたらたくさん倒れてきそうで出られなかったんだ。たまたま図書委員も居なくて。きみが来てくれて助かったよ!」

<主人公>

「他の棚の様子を見ただけで、私は何もしてません!けれどこんなに倒れるなんて。さっきの地震そんなに揺れなかったのに……。とにかく人を呼んできます!」

<男子生徒>

「大丈夫。自分でできるよ♪」

(すると倒れた棚を力技で元の位置に直してしまった。)

<主人公>

「(すごい……!背も高いし体も大きいし、運動部だろうな……それからネクタイの色を見るにひとつ先輩だ)」

<男子生徒>

「よしできた。君の返却したい本を貸して。落ちた本を直すついでに戻しておくから」

<主人公>

「手伝います」

<男子生徒>

「そんな、いいのに。でも嬉しいな。きみは1年生?」

<主人公>

「はい。…………?」

(キラキラした先輩の視線を感じ、主人公は首を傾げた。)

 

<主人公>

「あの、なにか?」

<男子生徒>

「え?いいや、なんでもないよ。かわいくて少し見とれちゃっただけ」

<主人公>

「え!?」

(主人公は彼の顔を見る。すると、入学前自転車でころんだ自分を助けてくれた男性がまさに彼だと気がついた!)

 

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